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略奪愛というと、不倫相手を奪うというイメージが強いですよね。最近ではテレビや週刊誌の影響で不倫に対する世の中の目が厳しくなっていますが、それでもなお不倫の話題が止まらないどころか、ますます増えているようにも見受けられます。
人はなぜ略奪愛をするのでしょうか。そして、その結果どうなるのでしょうか。
略奪愛のほとんどは成就しないで失敗に終わります。
略奪愛について、そして略奪愛が失敗するとどうなるかについて見てきましょう。
略奪愛は失敗するケースがほとんどなのが現実
略奪愛とは、パートナーがいる相手を奪ってしまう恋愛です。恋人がいる、あるいは結婚相手のいる異性との恋愛が略奪愛です。
テレビドラマや、芸能ニュースではおなじみの恋愛パターンですよね。そこからもわかるように不思議なもので、普通の恋愛よりも略奪愛の方がドラマティックで、だからこそ当事者同士も盛り上がってしまうものです。
しかし、その結末はどうなるでしょうか。例えばテレビドラマを見ていても、略奪愛のたどり着く先がめでたしめでたしのハッピーエンドとなることは、ほとんどありません。
これは、ドラマや小説だけでなく、現実世界においても同じことが言えるようです。
実際、自分の周りで略奪愛が成功したという話は、うまくいかなかった話と比べて少ないはずです。
ではなぜ略奪愛は失敗しやすいのでしょうか。
略奪愛はなぜ失敗するのか
略奪愛のパターンとしてよくあるのが、「独身女性が既婚男性を略奪する」パターンです。
まずなぜこのケースが発生するのかを考えてみましょう。ありがちなのが会社の上司(男性)と部下(女性)のパターンです。
仕事上で繋がっている関係が、いつの間にか恋愛になってしまうことは珍しくありません。その場合に、男性が結婚していると略奪愛となってしまいます。
さらに、このような場合男性のほとんどが女性との関係を続けたいがゆえに「妻とはいつか離婚する」と囁きます。しかし現実をよく見れば、不倫関係にある男性が本当に離婚したというケースは、非常にレアだということを知っておかなければなりません。
もちろん男性も略奪愛に乗っかるわけですから、現在の奥さんに対して不満があるのは確かでしょう。ですから、その不満を拡大解釈して「いつかは離婚したい」という希望を口にしているというのも一つの原因です。その上で「離婚したい」と言っているので、全てが嘘というわけではありません。
しかし、実際に離婚するとなるとそこには果てしない壁や手間が発生します。手続きや交渉だけならまだ良いのですが、略奪愛の場合それを正直に告げれば正当な離婚理由にはならないでしょうし、さらに慰謝料や子供がいれば養育費などといった話まで発展し、金額的にもバカにならないものとなります。
もし略奪愛がその壁を乗り越えるほどのものであればいいのですが、そこまでして相手のために犠牲を払う覚悟ができている男性というのは、そんなに存在しないというのが現実です。
不倫をしている男性にとって略奪愛を望んでいる独身女性は、都合のいい時だけ言うことを聞いてくれるのがベストというのが本音ですから、いつまでも「いつかは離婚したい」というセリフを聞き続ける羽目になります。
略奪愛に失敗するとどうなる
さて、ではその結果どうなるのでしょうか。
略奪愛をいつまでも望んでいると、結局このように泥沼化を進めていくしかありません。
それで満足できればいいのですが、男性の言葉を信じていつまで待っていても、ほとんどのケースでは男性は(もちろん女性もですが)状況を変えようとはせず、都合のいい女としてキープされ、やがて飽きられたら捨てられるのがオチです。
略奪愛の失敗とは、つまり、そういう結果ですよね。
略奪愛のほとんどすべては、失敗に終わる可能性があり、失敗してしまうとそれまで相手と過ごした時間、さらにはそれによって婚期を逃して、一生の後悔のものとなってしまう可能性が高いのです。
さらに、全てを投げ出すくらいの覚悟で略奪愛を決めたのに、そこでもし失敗してしまったとすると、その時のショックはかなり大きいもののはず。激しく落ち込み、しばらくは何も手につかないと言った状況になることも覚悟しておかねばなりません。
そしてもう一つは、失敗したあとの再チャレンジがしにくくなる場合もあるのです。婚期を逃すと当然再チャレンジは難しいですし、ショックが大きいことで次の人を見つけることが億劫になったりもします。
このように、失敗した時のダメージは相当なものですから、「成功する」と確信が持てる時のみにしておいた方がよいかも知れません。
略奪愛は失敗しなくても悪いものなのか
ここまでは既婚者との略奪愛について見てきましたが、略奪愛は結婚しているパートナーがいる相手との恋愛だけ、というわけでもありません。結婚する前の恋人がいる人を奪おうとするのも、略奪愛の一つです。
この場合は、既婚者との略奪愛よりはまだマシと言えるでしょう。また、失敗してもダメージは少なくなりますし、そもそも、恋愛というのはお互いに完全フリーの状態から始まるケースばかりではないので、多かれ少なかれ略奪愛の要素があるのも確かです。
ですから、既婚者との略奪愛でなければ厳密な意味での失敗というのは少ないのかもしれません。
好きになった相手にたまたま恋人がいて、その恋人はまだ好きな人と結婚していない、というのであれば、必ずしも悪いと言い切ることはできないのでしょうか。それもまた、自由な恋愛の一つの形と考えることもできます。少なくとも、不倫と違って法的な問題はありません。
ただし、略奪愛は、好きになった相手の恋人や、あるいはその周りの友人たちからは良い目で見られないことは覚えておきましょう。特に友達同士のグループ内での略奪愛は冷たい目で見られますから、人間関係で失敗したくないのであれば控えたほうが良い場合もあります。
略奪愛を失敗させず成就させるには
さて、そんな略奪愛ですが、では失敗せず、成就させるためにはどうしたらいいのでしょうか。
これは相手が既婚者かどうかによって結果が違います。
ここまでお話しした通り、既婚者の場合の略奪愛は基本的には失敗の可能性が非常に高いと言えます。また、失敗した時のリスクも尋常ではありません。
もし既婚者との略奪愛を成功させたいのであれば、まずは相手の「いつかは妻と離婚したい」というセリフを、全く信用しないところからスタートさせなければなりません。
その上で、相手がすべてを投げ出しても自分といたいと思わせる必要があります。
また、場当たり的に駆け落ちするような略奪愛カップルもよくいますが、その結果はだいたい元の家庭に戻って失敗します。一時的な感情だけで行動すると、失敗しますから冷静に状況とこれからのことをよく考えて判断する必要があります。
既婚者ではなく未婚者の恋人持ちとの略奪愛の場合、まずは今の恋人よりも自分のほうが魅力的と相手に思わせる必要があります。
でも実はこれはそれほど難しいことではありません。人というのは同じ相手と長く一緒にいれば、どうしても飽きてしまうものです。その隙間をつけば、あなたが新しい恋人の隙を掴む可能性はあるのです。未婚同士の略奪愛は、案外失敗しないものなのです。
その場合気をつけたいのが、当事者同士よりも周りの環境かもしれません。もし友人同士のグループ内で略奪愛を成功させたいのであれば、絶対に周りの人たちに略奪愛を気づかせてはいけません。仲がいい友人だから相談してみよう、などと思うと、まず間違いなく略奪する相手にその情報が漏れてしまいます。そうなると失敗してしまう可能性が一気に大きくなります。
また、仮に成功したとしても略奪愛に対する目は厳しいので、その後の付き合いもギスギスしてしまうかもしれません。略厚愛にはそこまでの覚悟が必要です。
略奪愛の失敗にはメリットはあるのか(まとめ)
さて、普通の恋愛と比較してなにかと大変な略奪愛ですが、メリットはあるのでしょうか。
ひとつは、そのような恋愛を経験することで人として一回り大きくなるのは事実でしょう。うまくいく恋愛だけでは経験できない刺激や、さらには失敗体験もまた、成長と捉えることも可能です。
未婚での略奪愛であれば、手に入れたパートナーはかけがえのない存在となり、通常の恋愛以上に長続きする可能性もあります。仮に略奪愛に失敗したとしても、そこでの経験はその後活かすことはできるはずです。
それまでとは違う自分の感情や行動を見直せば、次に生かしてさらに幸せな恋愛が手に入るかもしれません。