信じるから開ける!恋愛占い
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中学時代に吹奏楽部に入っていましたが、高校では吹奏楽部がなく、当時の顧問から市の楽団に誘われ先輩たちと一緒に入って活動をしていました。
基本的に大人ばかりだったので私は当時一番年下でした。
年上と仲良くする方が得意で、すぐ同じ楽器をしているAさんと仲良くなりました。
Aさんは同じ楽団の他の楽器の人と結婚しており、私が出会った頃奥さんは妊娠していました。
ムードメーカーで私の知らないことをたくさん知っていたAさんに恋愛相談や学校生活の話をする中でだんだん惹かれていきました。
毎日連絡を取るようになり、Aさんも私に好意を持ち始めてくれていたと思います。
お互い好意があるのがわかり始めた頃、お子さんが生まれ、Aさんの奥さんは子育てのために実家に帰っていました。
ちょうどクリスマスに楽団で集まっており、皆で片付けをしていたとき、部屋に二人きりになる機会がありました。
電気を消され、キスをされました。
「付き合おう。」という言葉は交わしてないけれど、この日から私たちは始まったんだ、と思えました。
それから数日後、「今一人暮らしと変わらないから、うちに来ない?」と言われAさんの家に行くことになりました。
でも、この家にあの奥さんと住んでるんだ、この家で妊娠したんだと思うととても悲しくなりました。
二人でお昼ご飯をAさん宅で食べ、恋人のように触れ合いましたが、彼も家では気まずくなったのか「続きは今度ホテルでしよう。」と言ってきました。
背徳感よりも虚しさと苦しさが勝っていたのでちょうど良かったと思います。
以降、私たちが二人で会うのはいつもホテルでした。
Aさんの車で移動するけれど、みられてはいけないから私はいつも後部座席。
それでも、ホテルの中では私たちは二人きりで楽しい時間を過ごしました。
時には楽団の練習にそのまま向かうこともあり、私たちはみんなが知らない悪いことをしているみたいで、気づかれないように目配せをしあいながら幸せな時間を過ごしました。
もちろん奥さんのことも知っている以上、苦しみもありました。
結局Aさんが帰る家にいるのは奥さんで、私は絶対に勝てない存在だとわかっていました。
でも、Aさんは「出会う順番が違っていればなあ。」と言ってくれ、バレないように頻繁に連絡をくれ、私は「本当に愛してくれているのは自分なんだ。」と思うようになっていました。
楽団の練習に向かう途中、奥さんと子ども、Aさんと私の4人で車に乗っている時もとても苦しかったけれど「私が勝っている」と思うようにしていました。
別れのきっかけは大学進学。
田舎出身だったので大学では確実に遠くへ行くことが決まっていました。
二人で泣きながら遠距離をしようと言い合いましたが、「まだ若いんだからいい人が見つかったら他の人と付き合っていいよ」と言われました。
それでも「大学4年間遠距離ができたら離婚するから結婚しよう」とも言ってくれました。
ただ、現実的には卒業後一度も会うタイミングはありませんでした。
進学をきっかけに新しい出会いも多く私は「不倫をしてみたい」というドキドキがもう必要なくなってしまったみたいでした。
「もう奥さんとお子さんに返そう」と思い、会わないままラインで別れを告げそのまま別れてしまいました。