【20代男性のマッチングアプリ体験談】あの瞬間、あの感覚は、本物の恋でした‥

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有料期間が終わる3日ほど前に

コロナ騒動の波の狭間で、私は人と会えない悶々とした気持ちを抱えながら、何か満たされない日々を過ごしていました。そんなある日、イルミネーションに照らされた街を一人歩いていると、そうだ、マッチングアプリをやってみよう、という思いがふわっと頭に浮かびました。正直に申しますと、そういったアプリの類は数年前からちょくちょくやっていたのですが、飽き性というか、やはり、「アプリで出会った人」という第一印象を拭えないのか、交際に発展することはほとんどなく、一度会うか会わないか、会っても、ご飯を食べて、そのままフェードアウトするような、深く足を踏み入れられない状態が続いていました。

 

数日で何人かの人とマッチングし、チャットを中心に連絡を取り合っていましたが、やはり前と変わらず、会話のペースは落ちて、いつの間にか連絡なし。こんな思い何度もしているのに、そのたびに寂しくなりました。

アプリの有料期間が終わる3日ほど前に、一人の女性とマッチングしました。どうやら同じ業種で、その共通項から私に興味を持ってもらえたとのこと。チャットを重ねるうちに、自分に似た部分、相手の面白い部分がどんどん見え、向こうも同じことを思ったようで、数日後に映画を見る約束を取り付けました。

その瞬間、彼女との未来が見えた

その日、映画館の前で。

ショートヘアの彼女は霞んだ青のトレンチコートに身を包み、寒空の下、不安そうに待っていました。

声を掛け、映画館に入る。そして映画が始まる。

私の好きなジャンルの映画で、彼女にとっては馴染みの薄いものとのこと。それだけに、この映画が彼女に受け入れられるのか、ドキドキとしながらスクリーンに向かっていました。好きな音楽、本、映画をさらすのは、ある意味、自分の裸を見られるような恥ずかしさをはらんでいます。落ち着かないまま、映画が終わり、彼女は満足そうな表情でこちらをみてきました。

 

その帰り。

本当ならランチを摂りたかったのですが、コロナもあり断念。代わりに、文房具からおもちゃまで扱っている大きな雑貨屋に入り、カードゲームを物色することにしました。1人から遊べるゲームに、4人いないと始まらないゲーム。そこには私が今まで知らない世界が広がっていました。

 

一つ一つ手にとって、遊び方を一緒に見て、そして想像して。

その瞬間、彼女との未来が見えたような気がしました。そしてその未来を、現実にしたいという思いが湧きました。

アプリで恋に落ちることはないと思って、少なからず疑ってきた私ですが、あの瞬間、あの感覚は、本物の恋でした。

 

その後電話やデートを重ねて、お付き合いをすることになりました。カードゲームも、その時気に入ったものを買い、二人で楽しんでいます。

【マッチングアプリ攻略のアドバイス】

マッチングアプリでの恋を疑っている人は多いと思いますし、確かにマッチしただけでは、それは出会いに過ぎません。

お互いの共通項を知り、そして同じ未来を見られることが、アプリに限りませんが、恋の秘訣だと思います。