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相手の入院をキッカケに距離は近付く
彼と出会ったのは、職場でした。
当時私20歳。彼、60歳という40歳差であり、私は彼の秘書でした。
彼は厳しい雰囲気の人で、いつも私は淡々と作業に取り組んでいました。
しかし、ある日、彼が脳梗塞で倒れてしまったのです。
倒れてしまった結果、目に異常をきたし、小さい字を読めなくなってしまいました。
新聞を毎日読むのが日課であった彼に私は大きな文字に新聞の内容を打ち込み、毎日彼の入院先に持って行っていました。
リハビリもかねて、退院後も毎日散歩について行ったりと、秘書の業務を越えて献身的に彼を支えました。
どんどん深まっていく関係
私も彼の側にいる事で、どんどん彼にのめり込み、私がいなければいけないと思うようになりました。
彼が元気になり、奇跡的に回復した結果、お礼の食事に連れて行かれた時、夜にそのまま結ばれました。
きちんと「支えてくれて、ありがとう。これからは人生のパートナーとして支えて欲しい。」と言われました。
勿論、奥様もおり、お孫さんもいる年齢ではありましたが、財力もきちんとあり、私も好意を抱いていたので、断る理由なんてひとつもありませんでした。
秘書という事もあり、四六時中一緒にいる事ができ、そのまま夜はプライベートで食事に行きました。
車でどこでも連れて行ってもらい、二十歳の私には体験出来ないような体験を沢山させて頂きました。
しかし、ある日、修羅場となる日が来たのです。
奥様が職場へ乗り込んで来、みんなの前で私に泥棒猫と指刺しました。
奥様にとうとうバレテしまったと…頭が真っ白になってしまったのですが、私の後ろから「申し訳ありません。」と叫ぶ声が…
不倫相手は私だけではなかった
なんと、奥様は私と彼が不倫していたと思っていたのに、たまたま後ろにいた受付の女性が奥様に謝罪をしたのです。
私はビックリしました。
私だけではなく、受付の女性とも彼は不倫をしていたのです。
そこで一気に気持ちは冷めてしまい、私は彼に「プライベートでは会えない。」と伝えました。
けれども秘書というのは密室で二人になる事も多々あるので、彼は私を求めてきました。
正直、奥様に泥棒猫呼ばわりし、私は一瞬凍りつくような場面に遭遇した訳です。
受付の女性は慰謝料も請求されたと聞き、私はそんな想いはしたくないと思いました。
秘書業務という楽しい仕事を手放すのも悲しかったですが、それよりも彼と離れたい。
彼のことが気持ち悪いと思うようになり、会社自体を退職しました。
その後は、引っ越しもし、心機一転。彼とも会っていません。