社内イベントの幹事的な集まりで出会う

まだ私が会社員として働いていた時のことです。社内イベントを取りまとめる委員をすることになりました。

こういった雑用に近い仕事は、比較的若めの社員が集められます。彼もそのメンバーの一人でした。
同じ部署ですがフロアは別のグループの新人で、挨拶を抜かせば、ちゃんと話したのはその時が初めてだったと思います。

私達は不思議と気が合い、委員会の後に2人で缶コーヒーを飲んだりする仲良しの先輩後輩になりました。

飲みに行こうと誘ってきたのは彼からでした。
しかし、その時の私は長年付き合っていた彼氏と入籍したばかり。新婚で、後輩とは言え男性と二人きりで飲みに行くのに抵抗がありました。
やんわりと断ると、私とも面識のある彼の同期の女の子も誘うからと言ってきました。
３人ならと私はOKしました。

飲み会の終盤で彼と一緒に泊まる事になり不倫関係が始まる

飲み会当日の金曜日、最初は３人で楽しく飲んでいました。
爽やか系の顔立ちに人懐っこい彼は、女性２人のトークにも軽快に相槌を打って場を盛り上げました。
しかし、一次会の次に二次会と進むうちにかなり酔ってしまった私は、うっかり終電を逃した事に気づきました。

青褪める私を見て彼は「朝まで付き合いますよ」と笑ってくれましたが、後輩の女の子は翌日予定があると申し訳なさそうに帰ってしまいました。
夫に連絡を入れると「タクシーで帰るより近くのホテルの方が安い距離だから泊まっちゃえば」と返され、彼にそう伝えてお開きにしましょうと言いました。すると彼は「一緒にホテルを探します」と言ってスマホでホテルを検索し出しました。

「お酒強いんだね」「先輩は弱いですね」「楽しくてつい」「僕も楽しかったです」
そんな会話をしながら、彼の見つけてくれたホテルへ歩くうちに、自然と手が握られていました。
やばいな、とその時になって思いましたが、手を振り解く前に「嫌ですか？」と囁かれて思わず首を振りました。
自分でも何となく、彼は私に気があるのだろうと勘づいていたのです。
そしてそれを嫌だと思っていない時点で、もう答えは出ているようなものでした。

案の定、彼が探し出したのはラブホテルで空いていた部屋に2人で入りました。
置いてあったペットボトルの水を2人で飲んで、後はもうちゃんとした会話もなしに抱き合いました。
頭の中では冷静な自分がずっと警告を発しているのに、彼との行為は凄く気持ちよくて、そのまま最後までしてしまいました。